責任をとる

昨日の日記で、「関係者が増えるほど責任感が薄れる」と書いた。そこからの連想で、以前から良く分からなかったのですが、「責任をとる」って何だろう?
例えば納期遅れでお客様に迷惑をかけているとしよう。「責任をとって辞める」とは良く聞くけれど、辞めたことでお客様への迷惑が無くなるのなら、それはOKだと思う。しかし、現実には辞めても状況は変わらないわけで、それなのに辞めるというのは、ただの責任放棄であり逃走に他ならない。真に責任をとるとは、お客様の理解の得られる形でもって、頑張って納品するなり、中止するなりの決断をして実行することだと思う。場合によっては賠償金を払うこともあるだろう。
「何かあったら私が責任をとる」と言う人がいるけれど、本当に何かあったときに、そのひと個人だけの力で責任なんてとれるのだろうか。逃げちゃうのは問題外として、関わっている多くの人々の力を借りて、妥協できるところに落ち着かせるというのが関の山だろうかと。結局、責任をとるのは「私」ではなくて「組織」、つまり「会社」なんだと思うのです。(ここ、ちょっと自信が無いです。)
会社員なら誰であっても給料を貰っている以上は、仕事に対して責任を果たす必要があります。最近に意識するようになったのだけど、その責任ってのは有限なのだと思います。納期遅れを頑張って挽回するとしても、過労死するまで頑張る必要はありません。どこまで頑張るかというのも分からないことの一つですが、給料分というのも指針としては良いのかもしれません。ただ、人によって同じ給料でも10倍以上の実力差がある職種だと、なにか違うような気もします。
そういう非常事態での責任の取り方ってのは、いろいろ分からないことが多いのですが、普通の状態での仕事に対する責任というのは、「きちんと仕事をする」で良いと思います。まぁ、この「きちんと仕事をする」というのも人によって千差万別なわけで、いろいろと気苦労が絶えないと思うのですが。