養老孟司の<逆さメガネ>

養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)

養老孟司の“逆さメガネ” (PHP新書)

自分は変わらず回りの情報が変わっていると思いこんでいる人々が多いのだが、ほんとのところは、情報は変わらず自分が変わっているのです。書籍や論文の情報は何年経っても変わりませんが、それらを読んだ自分自身は成長する、つまり変わるのです。子供は成長する、つまり変わるスピードが早いのです。昨日と今日と明日では違うのです。だから教育というのは変わることを促進せねばならないのですが、いまの教育は同じになることを求めているのです。だから、変になってしまっているのかもしれません。いまの世を見るときに、逆さメガネで見ると、本当の姿が見えてくる事も多いでしょう。