ITエンジニアの心の病

ITエンジニアの「心の病」―技術者がとりつかれやすい30の疾患

ITエンジニアの「心の病」―技術者がとりつかれやすい30の疾患

目次などは、こちらを参照。
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心の病とはどのような物で、どんな原因で発病して、どうなってしまうのか。IT社会でのストレスを中心に説明してから、ITエンジニアがかかりやすい疾患が具体的に説明してある。
心の病を4段階に区分する説明では、症状から危険度が見て取れるので、自分や周囲の人達の心の状況をチェックするのに役立ちそう。こんな感じでした。

  1. デフコン1(警戒態勢1)=気分の変化に現れるシグナル
    • 愚痴が多くなりついに爆発する
    • 「自分はダメだ」と思い込む
  2. デフコン2(警戒態勢2)=身体症状として現れるシグナル
    • 交感神経過剰で口がカラカラに
    • 食欲不振や偏食も重大問題
  3. デフコン3(警戒態勢3)=行動異常・感覚異常に現れるシグナル
    • 深夜に突然電話をかける等の異常行動
    • 健康な人のものの見方ができない
  4. デフコン4(警戒態勢4)=自殺を予告するシグナル
    • 「会社をやめたい」は自殺願望を示す
    • 自殺未遂はあなどれない

そして、予防法と治療法は、よく聞く内容ですが、うまくまとまっている。著者らはIT企業の産業医としてメンタルケアを実施しているそうです。IT業界の現状がよく分かっているようで、言っても無駄な場合の次の手とかが書かれているのは良い。
最近、テレビCMなどで鬱のケアなどが放送されています。メンタルヘルスケアはとても重要であり、企業としても対応する責任があると思います。