Eclipseプラグイン開発

Eclipseプラグイン開発

Eclipseプラグイン開発

冒頭にSmalltalkの話題が出てくる。やっぱり、Kent Beckだ。Eclipseプラグインを作っていると、Smalltalkでプログラミングしているような感覚になることがある。自分自身の環境を作り上げるというプログラミングスタイルが似ているからだろうか。
本書はEclipseプラグインの開発において、背景となる考え方や、プラグインの仕組みなどの説明に重点を置いている。簡単なプラグインなら、本書だけで作ることも出来ると思うが、それなりの機能を持ったプラグインを作るには、本書だけでは情報不足だ。しかし、どのように情報を調べたら良いのか、どのように設計したら良いのかの指針は十分に得られる。というか、調べれば分かるような知識ではなくて、その知識の探し方や組み合わせ方などの経験を伝授してくれる。
Eclipseのヘルプにもプラグイン開発の文書があるが、けっこう難しかった。しかし、本書を読んだ後ならば、ヘルプの文書もそれほど難しいとは感じなかった。なんとか読み進めることが出来そうだ。それとともに、本書もまた何度も読み返すことになると思う。Eclipseプラグインを作るのなら、本書は必読でしょうね。
私は、Eclipseプラグイン「StCategory」と、もう一つデータベース関係の物を作っているが、本書を読んでみて設計があまり良くなかった事が分かった。ぼちぼち作り直して行きたい。