Apache Strutsハンドブック

Apache Strutsハンドブック (Technical Handbook Series)

Apache Strutsハンドブック (Technical Handbook Series)

概要、導入、設計、コントローラ、ビュー、例外処理、カスタマイズ、応用、Struts-Tiles、Struts-Validator、Strutsの内部動作、APPENDIXという章立て。
最初から順番に読んでいけば、Strutsに関する一通りの知識が手に入る。必要に応じて各章をリファレンスとして見る場合にも、関係する情報はそれぞれの章にまとまって書かれている。普通、入門書だと段階的に説明してあるので、リファレンスとしては使えないものだが、この本は入門とリファレンスが両立できている。
それぞれの章は十分に分かりやすく、Strutsを使った開発において悩むような所も、きちんと説明してある。ソースコードを用いた説明も、最低限に必要かつ十分な範囲となっているので、本文を読み進めるのが止まってしまうことも無い。すなわち、本書を読む時間に無駄が少ない。
Strutsの内部動作の章では、Strutsを拡張できるポイントについて説明してある。そこでは、実際のStrutsソースコードを示しながら、Strutsの動作を解説している。Strutsのどこが拡張できるのかが、ソースコードのレベルで理解することが出来るのが、とても良い。実際に、拡張する機会は少ないとは思うけど。
また、APPENDIXにはStruts1.2での変更点も簡潔に書かれている。これから使うのなら、1.2だろうから、役に立つと思う。
Strutsに関する本は何冊か読んだけど、手元に置くならこの本でしょう。力作でした。