内側から見た富士通

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

成果主義の導入を発端として、内部崩壊していく過程を、同社を退社した元人事が暴露した本。どこまで本当なんだろうか、これは凄いなぁ。
成果主義の評価を行う管理職以上の人間は、年功序列の考えにどっぷりつかった世代なので、成果で評価することが出来なかった。そして、相対評価なので悪いランクの対象者を決めなくてはならない。裁量勤務で早く帰宅した奴は仕事をしてないと判断するとか。降格制度が無いので、年功で給料が高い人は成果が悪くても下がることが無いとか。その他、まだまだ、たくさん書いてあります。おー、凄すぎるー。
最終章で、ではどうすれば成果主義が成功したのか、著者の意見が述べられています。評価の基準や結果をオープンにするとか、細かい部署分けを止めて大きな部署にして、管理職の人数を減らすことで評価の誤差を少なくするとか。理想論ではありますが、けっこう参考になると思います。
どこまで本当なのかなー。でも、今はさすがに、こんな状態じゃ無いですよね?