T字形ER データベース設計技法

T字形ER データベース設計技法

T字形ER データベース設計技法

エンティティをリソースとイベントに分けること、さらにそれを結んだ対照表という考え方がT字型の根幹を成しているらしい。かなり、サクッと重要なことをサラリと書いていて、ちょっと気を抜くと見落としてしまいそうだ。
この本もいろいろと刺激を受けることが多かったと思うのだが、書き方が独特な為か、既に知っていた知識と、この本で知り得た知識とを区別しにくいようだ。従って、確かに良い本であったという感想はあるのだが、何が良かったのかという具体的な物がよく分からないという不思議な読後感になった。まぁ、この本で知った知識が自分の知識と即座に融合して分離不可能になったと考えれば、すぐに身に付いたとも判断できるわけで良かったのかもしれない。でも、まだ本の内容を理解したとは感じていないわけで、自分の中の評価が難しい。
少し時間をおいて、また読み直してみたいと思う。最近、こんなのばっかだな。
T字型の考え方の元になったものとして、ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』があげられている。これも、いつかは読まねばと思っていた本であり、そろそろ読む時期なのかもしれないな。いま調べたら、野矢茂樹による翻訳本もあるのね。この人の本も一通り読みたいと思っている。