なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則 (via id:habuakihiro:20040208#p4)

なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

なぜあの商品は急に売れ出したのか―口コミ感染の法則

口コミで急激に物が売れる現象を、ウィルス感染で爆発的に伝染するタイミングに例えて「感染の臨界点(ティッピング・ポイント)」と呼んでいる。そのティッピング・ポイントが発生する仕組みとして、少数者、粘り、背景の3つをあげ、それらが組み合わさって爆発的に物が売れた事例が書かれている。
少数者は情報を伝搬するキーとなる人のことで、数種類のタイプがある。粘りは、情報それ自体を再び注視したくなるような仕組みを粘りと呼んでいる。背景とは、その情報が伝搬しやすい環境のこと。この3つの説明には感心したが、それらが組み合わさって出来た事例というのが、後付けの説明のようで、狙ってそうなったとは感じられなかった。
私的には、この本で直接に述べたいことではない、補足的な記述から深く得る物があった。「関係者が増えるほど責任感が薄れる」という記述だ。人生経験から知ってはいたのだけど、明解に書かれていたので、それを陽に意識しながら考えることが出来るようになった。